みなさんは「マインドフルネス」という言葉を聞いたことがありますか?
最近ではテレビや本、SNSでもよく耳にするようになりました。少し難しそうな言葉に聞こえますが、実はとても身近な考え方です。
簡単に言えば、マインドフルネスとは「今、この瞬間の自分に意識を向けること」。
たとえば勉強中、明日のテストのことばかり考えて不安になったり、友だちとケンカしたことを思い出してモヤモヤしたりすると、心がとても疲れますよね。
マインドフルネスは、そういった“頭の中のわさわさ”を落ち着かせるための方法です。
呼吸に意識を向けたり、今目の前にある景色や音に集中したりすることで、未来や過去の不安から少し離れて、「今ここ」に戻ることができます。
これは心理学や医療の分野でも注目されており、ストレス軽減や集中力アップに役立つと言われています。
経営者としての私と、頭の中のわさわさ
私は経営者として毎日いろんな人と関わっています。夫が社長、私が副社長という立場なので、人間関係の板挟みになることも多く、頭の中がごちゃごちゃになることもしばしばです。
「○○さんにはこう言ったほうがいいかな?」「あの案件はどうする?」と考え続けるうちに、心が落ち着かなくなることもあります。
そんなとき、まず私はジャーナリングをします。
ジャーナリングとは、思っていることをひたすら紙に書き出す方法です。詳しくは前回の記事で紹介しました → こちら
書き出すことで頭の中が整理され、少し心が軽くなります。
私だけのマインドフルネス
それでもまだモヤモヤが残るときは、外に出ます。
近所の浜辺に行き、私だけのマインドフルネスをします。
とーっても小さな貝殻を拾う時間
私のやり方はとてもシンプル。「とーっても小さな貝殻を拾う」ことです。
長さ5ミリくらいの、本当に小さくて可愛い貝殻を一つひとつ探して集めます。
最初は頭の中で仕事のことを考えていても、だんだん夢中になって貝殻探しに集中している自分がいます。
潮の香り、波の音、足の裏にあたる砂の感触――五感が自然と「今」に集中していくのを感じます。
そのころには、頭の中が不思議と静かになって、気持ちがスッと落ち着くのです。
私はこれも立派なマインドフルネスだと思っています。
瞑想のように座らなくても、自分が落ち着ける時間や空間を作ればいいのです。
身近なマインドフルネスのアイデア
マインドフルネスは特別な修行ではありません。「いま、ここ」に集中できるなら方法は自由です。
私のように浜辺に行けなくても、身近な場所でできることはたくさんあります。
- 公園をゆっくり散歩し、木や花を観察する
- ブランコに乗って風を感じる
- 深呼吸しながら空を見上げる
- お気に入りのお茶をゆっくり味わって飲む
- ノートに落書きやイラストを描く
- 部屋の片隅を一か所だけ丁寧に掃除する
- 音楽を一曲だけ、じっくり聴く
ポイントは「ながら作業」をやめて、その瞬間に集中すること。
スマホを見ながらではなく、一つのことだけを丁寧にしてみると、驚くほど気持ちが落ち着きます。
おすすめのマインドフルネス本
もっと詳しく学んでみたい方には、分かりやすい本を読むのもおすすめです。
私が読んで良かった本を2冊紹介します。
- 『世界一やさしい マインドフルネス』 (長谷川洋介 著)
イラストや図が多く、初心者でもすぐ理解できる内容です。瞑想だけでなく日常生活での実践法も紹介されています。 - 『心が落ち着く マインドフルネス瞑想入門』 (吉田昌生 著)
呼吸法や短時間でできるワークが具体的に書かれており、すぐに試せます。ストレスを感じやすい人に特におすすめです。
まとめ:自分だけのマインドフルネスを見つけよう
心がざわざわしたときこそ、自分だけのマインドフルネスを見つけてみましょう。
ほんの5分でも「今ここ」に集中すると、気持ちが軽くなって、また前向きに頑張れるはずです。
私にとっては浜辺の貝殻拾いがその時間ですが、あなたにとっては散歩かもしれないし、音楽かもしれません。
小さなことで構いません。自分の心が落ち着く瞬間を、ぜひ見つけてみてください。
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